＜派遣制度の見直し案が決定しました＞

2015月4月から始まる労働者派遣制度が決まりました。今回の改正でよりわかりやすい制度となりますが、派遣会社にとっては責任と負担が増えることになりそうです。

主な改正点として、
1.現在は秘書や情報システム開発関係など専門26業務は派遣期間の制限がなく、それ以外の業務は3年までと派遣期間が決まっていますが、この「専門26業務」と「それ以外の業務」という区別がなくなり、同じ派遣先業務での派遣期間が派遣労働者一人あたり3年までになります。

現行	改正後
専門26業務＝派遣期間上限なし	３年まで
自由化業務＝3年まで

2現在、派遣会社が正社員として雇用した人を派遣先で労働させる「特定労働者派遣」と派遣会社に登録している人を仕事があるときだけ派遣先で労働させる「一般労働者派遣」があり、「特定労働者派遣」は「届出」、「一般労働者派遣」は「許可」が必要なのですが、この区別をなくし、派遣はすべて要件が厳しい「許可」が必要になります。

現行	改正後
特定労働者派遣＝届出	許可（資産2,000万円以上、事業所面積20㎡以上など）
一般労働者派遣＝許可

3現在は「専門26業務」でなければ人や派遣会社が代わっても派遣先は同じ業務に3年までしか派遣を受け入れられませんが、改正後はどんな業務でも人を3年で代えれば無期限に派遣を受け入れられるようになります。現在は「業務で3年」の期限を決めていたものを「人で3年」にすることにより3年毎に人を代えれば同じ仕事を派遣労働者にやってもらう事が出来る様になります。

現行	改正後
派遣労働者が何人代わっても同一業務に３年	最長３年で派遣労働者を代えれば、同一業務をずっと派遣に任せられる

詳しくは下記ＵＲＬをご確認ください
＜厚生労働省：労働政策審議会建議＞
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000036085.html